1998.12/24up

八ヶ岳・硫黄岳(その2)

脳天気山行


赤岩の頭からの登り
期  日:1998年3月6日(夜行)〜8日
メンバー:L川名/カンスケ/Kao-bee
行  程
3/6 茅野(ビジネスホテル泊)
3/7(土)晴
茅野→美濃戸口9:00〜美濃戸9:45/10:25〜赤岳鉱泉12:30(泊)
3/8(日)快晴
赤岳鉱泉8:00〜赤岩の頭10:20〜硫黄岳11:00〜赤岩の頭〜赤岳鉱泉12:30/13:20〜美濃戸口15:30→帰

硫黄岳山頂にて3人で
[前日〜豪華な旅]

前日は茅野合流でなんと駅前のビジネスホテルに泊まる。夜行で着いてのステーションビバークは疲れるので、少し早めのあずさでホテル泊まりとした。やはりこの方が快適だった。ただし私の場合は寝過ごして、結局朝一番の特急と変わらなくなる可能性は秘めている…けど。

[1日目〜カンスケ快調]

 さて青空の中を出発。今回は色々な経緯でこの3人で登る 羽目に 事になった。これも何かの縁。楽しみましょう。しかし端から見れば変なパーティだろうなぁ…格好いいおじさんと少年二人なんて……。
 ところで当初はもう一日延ばし、最終日にカンスケと二人で横岳の壁を登るつもりでいたが、天気予報を見ると悪そうなので下山は一日繰り上げとし、登攀用具一式を茅野駅のコインロッカーに預け身軽になる。お天気はまずまずだ。さすがに寒いが、それでも3月になると何かしら風も心地よい。いつものように美濃戸口から入山。そしていつものように美濃戸の赤岳山荘で850円の牛丼を食べ、コレが遅い朝食となった。今日はカンスケの調子がすこぶるいいらしくて、Kao-beeと二人してどんどんおいていかれてしまう。北沢から見える稜線にはガスが取り付いていた。今回は久々の小屋泊まりなので荷物も軽い。したがってペースが遅いといっても、通常だったら極々普通のペースで赤岳鉱泉に着く。まだお昼だ。本日の鉱泉は都岳連の講習会が60名ほど入っていてとても混雑していたが、カンスケのおかげ(?)もあって最後の個室をゲットする。テントでは考えられないコタツでしばし温々とした。

赤岳鉱泉付近にて  まだ時間も早いので、1時間ほど休んでから重い腰を上げ散歩にでた。今回はワカンを持参しているので、沢の吹き溜まりでワカントレーニングをする。しかし程良い吹き溜まりがあまりなくて、探すのに少し苦労した。斜面を登ったり下ったりと何度もやって、今夜のビールの下ごしらえをした。といっても、やるのはカンスケとKao-beeの二人で、私は見てるだけ。だって疲れるモン。
 夜はとっても豪華な夕食でビールも美味しい。ところで、我らの個室には、柱に長谷川恒男のサインがあった。「酔壁 長谷川恒男」とある。「酔壁」うん、なんかいい響きだ。飲んべえのおいらにはビビビと来る言葉である。今ちょうど、新しい山岳会の会名を何にしようかと思案中であり、酔壁山岳会もいいなぁ〜と言ったら、酔っぱらいの集団みたいでいやだ〜と一番飲んべえのカンスケに言われてしまった。なんか変〜。

赤岳鉱泉付近にて  ところで、この山岳会の名前。全くいいのが見つからない。私は、狸顔しか入会できない「ポンポコおやまの会」が一押し。狸顔以外の入会希望者には、下部団体として「小狐コンコンおやまの会」があるという優れモノだ。しかしカンスケは素地図山岳会と書いてスマップ山の会がいいと言う(なんやそれ)。他のメンバーもてんでに好き勝手なことを言って困ってしまうのだ。しかし創立者の権限としてやっぱりポンポコだろうと思っていたら、ななんと、先日国体の競技会参加のメンバー表を見ていたら「ポンポコ山の会」っていうのがすでにあった。しかしなんてあきれた名前を付けるのだろう。私が考えた名前はポンポコおやまの会で、"お"が付くところがすばらしいじゃないか。しかしまねをしたと思われるといやなので泣く泣く諦めた次第である。……ああ残念。
てなことを話しながらであるが、しかしこんなにだらだらと過ごしてもやっぱり山は疲れるらしく、夜は早くと言うより、いつの間にか寝てしまった。

[2日目〜硫黄岳ピストンそして下山]
 朝から快晴である。早くは起きたのだが、コタツの中でウダウダとしていたら朝食に出遅れてしまい結局最後の順番になってしまった。したがって出発も遅いという、小屋に泊まってもこのパターンは変わらないようだ。出発8時。快晴の青空にクッキリと浮かぶ大同心を眺めながら、硫黄岳への急登を登る。日差しが暖かい。これも3月のなせる技だ。大パーティを追い越してからペースが乱れたが程なく赤岩ノ頭着。1月のあの大雪のあとに登った時と同じいやそれ以上の大展望が開けた。コレだから山登りはやめられない。ここから硫黄岳直下の登りは、Kao-bee達にわざと岩の上を登らせアイゼンのトレーニングをさせながら高度を稼ぐ。そして山頂着。硫黄岳も当然大展望。しばし景色にみとれた。風もあまりなく心地よい。気温が低いとすぐにストライキを起こすデジカメも今日は気持ち良さそうだ。

硫黄岳山頂にて

 さて下る頃になると、やはりポカポカの天気の為にアイゼンに団子が着く。ピッケルで叩いてもすぐに着きだすのでうんざりしてくる。赤岩ノ頭を過ぎてすぐにアイゼンを脱いだ。はずしたとたんにKao-beeがコケまくる。端から見ていると面白い。いっそうのことと尻制動を許可する。ジグザグに登る道をまっすぐに尻制動でショートカットすると結構早い。みんなで遊びながら下った。

赤岩ノコルの二人と酔壁のサイン  遊びながら下っても昼には鉱泉着。そのまま美濃戸への道を進んだ。カンスケはまた飛ばして、あっという間に見えなくなってしまう。美濃戸通過14時半、なぜかいつも帰りは飛ばしてしまう。そして飛ばして降りて一番きついのが橋を渡ったところにある美濃戸への最後の登りだ。ここはいつもバテてしまう。しかしいい天気だ。
  あれ?天気悪くなるっていってたよな〜。


以上 川名 匡 







←個室部屋にあった
  長谷川恒男の「酔壁」サイン

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一級遊び人:川名 匡 t_kawana@da2.so-net.or.jp