期 日:1997年5月1日〜5日
メンバー:L川名/菅野(カンスケ)/関本(セッキー)/三品(ミッシー)5/1(木)天候:晴れ
横須賀0600→新宿→松本→上高地1130
上高地発1300〜明神1340〜徳沢園1500早朝横須賀を出発。予定のあずさの出発40分前に新宿駅に到着すると、一本前のあずさがとまっていて、中を見ると空席があり飛び乗る。昨夜はほとんど寝ていなかったので、松本までほとんど寝たままであった。今年のGWは人が少ない。新島々までの電車もそこからのバスも空席が目立ち、上高地もいつものにぎわいは無かった。上高地の食堂で腹ごしらえをしていざ出発。今日は徳沢園までの予定なので気分もだいぶ楽だ。例によって明神をすぎた辺りで猿に会う。
徳沢園はとても気持ちのいいテントサイトで、ジョッキーで飲む生ビールもうまかった。
5/2(金)天候:晴れ
徳沢園発0800〜横尾0950〜横尾谷出合1130〜涸沢1400今日は涸沢までの登り。天気もいいのでのんびり行く。 セッキーが、屏風岩を間近に見て感激していた。いずれは登りたいと目を輝かせていた。今日は誰も取り付いていないようだった。
横尾谷出合前で雪道となる。一休みし出発。涸沢への登りはとてもつらい。何時登ってもつらい。
涸沢到着後テント場所を確保。小一時間かけて整地とブロック積みをする。周りのどのテントよりも立派なブロック積みとなった。全員満足し早速ヒュッテへ向かう。何しに?って勿論生ビールだ。涸沢ヒュッテは、ガラスのジョッキーで生ビールが飲める。缶ビールも勿論あるが、やはり生にはかなわない。高いお金を払っても生ビールを飲む。毎年のようにおでんが肴だ。全員で乾杯。明日の晴天を祈る。さしずめ晴れ祭りだ。
5/3(土)天候:晴れのち曇り
涸沢発0700〜(北穂沢)〜北穂高岳山頂1030/1100〜(北穂沢)〜涸沢1300
北穂山頂にて
今回のメンバーたち左から、
ミッシー、私、カンスケ、セッキー
全員身支度を整えて出発。すでに大勢が北穂沢を登っている。我らも追いかける。北穂沢から東稜に取り付いている大パーティがいた。あんな大勢で行くのかなと見ていたら、どうやら東稜の斜面で雪トレのようだった。今回GWの北アルプス初体験のミッシーにあれこれ教えながら登る。朝のうちは晴れていたが、登るにつれて曇りだした。見上げる北穂山頂から雲がワクワクと流れだしていた。北穂山頂着10時半。風はあまり強くないが、すでに高曇りだ。ただし槍ケ岳、奥穂、ジャンダルム、前穂と、360度の展望は確保されていた。みんなで記念写真。山頂で一休みし、北穂小屋でトイレタイムの後、下山にかかる。急斜面になれていないミッシーをサポートしながら降りる。一時小雪が舞ったがすぐに止んだ。
涸沢着が午後の1時。早速、涸沢二日目のビールタイムとなった。ヒュッテの売店のおやじさんは女の子にサーピスがいい。したがってカンスケとミッシーにコッヘルを持っておでんを買いに行かせる。案の定、一人前以上も多く持って帰ってきた。ビールはセッキーの担当。全員で乾杯。ふと気がつくと、入山してから毎日生ビールで乾杯している。まあいいか、おいしいんだからしょうがない。(^^;
明日はお天気が悪いと言う天気予報を聞く。もし悪いならば5日下山の予定を切り上げて、明日降りようか検討したが、とにかく明日次第と言うことになった。
5/4(日)天候:雨〜夕方晴れ
停滞前日夜より雨。夜中から明け方にかけては風が強く、フライの細引きが切れ補修作業などをした。 早い回復が見込めないため、本日は停滞とする。ウノなどに白熱し一日が過ぎた。
15時頃、急に天気が回復しだしたため、濡れた物の日干しをおこなう。朝から、雨が上がったら下山しようと話をしていたが、テントもマットもびしょぬれ状態となったため、日干しがてら各自てんでにボーとした。やはり太陽の下での昼寝は心地よい。あまりにポカポカと暖かいので、生ビールで乾杯。今日で涸沢入りして3日目、入山日から4日目の生ビール乾杯。夕方日没までにほとんどの装備が乾いた。
ところが、また夜から雨になる。せっかく乾いたテントがまた濡れた。昼間のんびりしすぎたためか眠くならない。山の歌を歌ったり、おしゃべりをしたりしてなんと10時過ぎまで起きていた。やっとセッキーも"岳人の歌"を覚えた。
涸沢のテント場から見たパノラマ…左から、北尾根〜前穂、奥穂、涸沢岳(涸沢槍)、北穂〜東稜と並ぶ5/5(月)天候:早朝雨〜晴れ
涸沢0830〜横尾1000〜徳沢園1200/1230〜上高地1400
朝のうちに雨も止み、天気が急速に回復しだした。テントを撤収し、8時過ぎ下山開始。横尾谷出合まで一気に下る。
雪がいくらか溶けたのが分かる。沢を横断するときに、雪に空いた穴から水が流れているのが見えた。心なしか慎重に通過した。陽射しが暑く、樹林帯に入ったらホッとした。
快調にピッチを上げていたが、徳沢園をすぎた辺りからミッシーが少し足を引きずり出した。マメができたらしい。それで、少しペースを落とし、セッキーに先に行ってもらう。バスの整理券を取るためだ。
上高地到着14時。一時間後のバスを予約し、バスターミナルに近い"上高地村営ホテル"に向かう。さあ急ごう、温泉が我らを待っている。っと、ところが....なんと村営ホテルは入浴時間が午前中のみのお昼までと言うことで断られてしまう。やばい。もう一つの"上高地温泉ホテル"は、歩くと少し遠く、バスに乗る一時間後には帰れない可能性がある。さてどうしよう。少し考えたが、5日ぶりの入浴しかも温泉には勝てず、温泉ホテルに向かう。急いで歩いてくれたセッキーには悪いが、整理券が無駄になってしまった。
入浴後ビールで乾杯。久しぶりの"缶ビール"であった。お疲れさん。
以上
川名 匡
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一級遊び人:川名 匡
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